夕方になると「家に帰る」とそわそわしたり、不安が強まって落ち着かなくなる——認知症の高齢者に多い「夕暮れ症候群」です。理由を知り、責めずに寄り添う関わりで、本人も介護者も楽になります。
夕暮れ症候群とは
夕方から夜にかけて、不安・混乱・落ち着かなさ・帰宅願望などが強まる状態です。認知症の方に見られやすく、「家に帰らなきゃ」「子どもを迎えに行く」といった訴えが出ることがあります。
なぜ夕方に強まるのか
はっきりした原因は一つではありませんが、①日中の疲れ ②暗くなることへの不安 ③生活リズムの乱れ ④昔の生活習慣(夕方は帰宅・家事の時間)などが関係すると考えられています。
落ち着いてもらう関わり方
- 否定せず、まず気持ちを受け止める(「お家が気になるんですね」)
- 安心できる声かけ・そばに寄り添う
- お茶や軽い作業など、意識が向く別の活動を用意
- 夕方の照明を明るく保ち、不安を減らす
- 日中に活動・日光を取り入れ、生活リズムを整える
介護者の負担を減らす
毎日続くと介護者も疲れます。一人で抱えず、デイサービスやショートステイ、医師・ケアマネへの相談も選択肢です。対応に困るときは、かかりつけ医に相談しましょう。
まとめ
夕暮れ症候群は、認知症の方が夕方に不安・落ち着かなさを強める状態です。否定せず気持ちを受け止め、安心できる声かけと環境、日中の活動で和らげましょう。介護者だけで抱えず、専門職やサービスに相談することも大切です。
夕方の様子を記録して原因を探す
不安が始まる時刻、その前の活動、空腹・痛み・便秘・眠気、照明や騒音の変化を数日記録します。夕方の声かけだけでなく、本人が落ち着ける場所や日中の過ごし方も見直しましょう。急な混乱、発熱、脱水が疑われる様子などがある場合は、単に「夕暮れ症候群」と決めつけず医療者に相談してください。
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参考資料
この記事は「ふくしの素材館(kaigo-sozai.com)」が、介護に関わる方の役に立つ情報を整理してお届けしています。症状の原因や対応は人により異なります。気になる症状は自己判断せず、医師・看護師など専門職にご相談ください。


