高齢者の餅による窒息・誤嚥事故の予防|お正月に気をつけること

介護技術・ケア方法

お正月に増えるのが、餅による窒息・誤嚥の事故です。とくに飲み込む力が落ちた高齢者は危険が高まります。楽しいお正月を安全に過ごすため、予防と、詰まったときの対応を知っておきましょう。

なぜ餅は危険か

餅は粘りが強く、飲み込む力(嚥下機能)が落ちた高齢者ではのどに詰まりやすい食品です。入れ歯や噛む力の低下、口の乾きも重なり、正月に事故が集中します。

予防の工夫

  • 餅は小さく切り、少量ずつ食べる。サイズだけで安全とは判断しない
  • 先に汁物やお茶で口とのどを湿らせる
  • 飲み込みに不安がある方は無理に餅を出さず、食事形態を専門職と相談する
  • あわてず、ゆっくり噛んでから飲み込む
  • 食べるときは安定した姿勢で、テレビ等に気を取られない
  • 飲み込む力が弱い方には、餅の代替品(介護食の餅風食品)も検討

必ず「見守る」

高齢者が餅を食べるときは、そばで見守りましょう。一人で食べさせない、会話や笑いで気管に入らないよう配慮することが大切です。

のどに詰まったときの応急対応

  • 声が出ない・苦しそう・顔色が変わったらすぐ119番
  • 反応がある場合は、119番の指示を受けながら背部叩打法などの適切な応急手当を行う
  • 詰まった直後に水を飲ませたり、見えない異物を指で探ったりしない
  • 反応がなくなったら、119番の指示に従い心肺蘇生を始める

いざという時のため、応急手当の方法を家族・職員で共有しておきましょう。

まとめ

お正月の餅による窒息・誤嚥は、小さく切って少量ずつ食べ、食前に口を湿らせ、見守ることが基本です。ただし、これだけで事故を完全には防げません。飲み込む力が弱い方には代替品も。詰まったら迷わず119番と背部叩打を。応急手当を家族・職員で共有し、安全なお正月を。

食べる前の個別判断と緊急時の確認

むせやすさ、義歯の具合、以前の窒息歴を確認し、飲み込みに不安があれば餅を提供しない判断も必要です。食べる場合も一人にせず、食べ終わるまで見守ります。のどに詰まって声が出ない・呼吸が苦しいときは直ちに119番へ。日本赤十字社の応急手当を事前に家族・職員で確認し、対応後も医療機関へ相談してください。

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参考資料


この記事は「ふくしの素材館(kaigo-sozai.com)」が、介護に関わる方の役に立つ情報を整理してお届けしています。症状の原因や対応は人により異なります。気になる症状は自己判断せず、医師・看護師など専門職にご相談ください。

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