誤嚥を防ぐ食事介助の基本【図解】姿勢・一口量・とろみと観察のポイント

介護技術・ケア方法

食事介助は、高齢者が安全に食事を楽しむための大切なケアです。一方で、飲み込む力が弱くなると「誤嚥(ごえん)」のリスクが高まり、誤嚥性肺炎につながることもあります。この記事では、誤嚥を防ぐ食事介助の基本を図解で整理します。

誤嚥を防ぐ食事介助の図解 姿勢を整える 一口量は少なめ 飲み込みを確認 水分にとろみ 食事中の観察 食後は座位を保つ
誤嚥を防ぐ食事介助の6つのポイント

誤嚥(ごえん)とは

誤嚥とは、食べ物や飲み物、唾液などが、本来通る食道ではなく気管に入ってしまうことです。むせや咳で出せればよいのですが、気づかないうちに気管へ入ると(不顕性誤嚥)、誤嚥性肺炎の原因になります。日々の食事介助で、誤嚥のリスクを下げる工夫が重要です。

誤嚥を防ぐ6つのポイント

1. 姿勢を整える

椅子に深く座り、体をやや前傾にして、あごを軽く引きます。あごが上がると気管に入りやすくなるため、「あごを引く」が基本です。

2. 一口量は少なめに

一度に口へ運ぶ量は少なめにします。スプーンは小さめのものを使い、下唇に当ててから水平に引き抜くと、自然に取り込めます。

3. 飲み込みを確認してから次へ

「ごっくん」と飲み込んだことを確認してから、次の一口を運びます。口の中に残ったまま次を入れると、誤嚥やため込みの原因になります。

4. 水分にはとろみを

サラサラの水分はむせやすいため、必要に応じてとろみをつけます。とろみの濃さは、その人の状態に合わせて調整します。

5. 食事中の観察

むせていないか、声がガラガラに変わっていないか、口の中に食べ物が残っていないかを観察します。様子がいつもと違うときは無理に続けません。

6. 食後は座位を保つ

食後すぐに横になると逆流しやすくなります。食後30分ほどは座った姿勢を保つようにします。

まとめ

誤嚥を防ぐ食事介助は、姿勢・一口量・飲み込みの確認・とろみ・観察・食後の姿勢が基本です。一つひとつは小さな工夫ですが、積み重ねが誤嚥性肺炎の予防につながります。状態に不安があるときは、言語聴覚士や看護師など専門職に相談しましょう。


この記事は「ふくしの素材館(kaigo-sozai.com)」が、介護・福祉の現場で働く方の役に立つ情報を整理してお届けしています。実際のケアは利用者の状態や勤務先の方針・専門職の指導に従ってください。体調の変化や事故が疑われるときは医療職に相談してください。

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