サービス提供記録は訪問介護員(ヘルパー)が毎回の訪問終了時に作成する必須書類です。介護報酬の算定根拠、運営指導の重要確認項目、事故時の証拠書類になります。この記事では4区分の書き方と複数の記入例を解説します。
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サービス提供記録の役割
- 介護報酬算定の根拠:身体介護20分・生活援助45分などサービス区分の証明
- 本人・家族への確認資料:訪問終了時に確認サインを得る
- サ責への報告:計画書通り実施したか、状態変化がないかを共有
- 運営指導での確認:計画書・記録・請求の3点整合の中核
必須項目
- 日付・訪問開始/終了時刻
- サービス区分(身体介護/生活援助)と時間
- 実施した具体的内容(5W1H)
- 利用者の状態(バイタル・気分・体調)
- 特記事項(変化・困りごと・要相談事項)
- ヘルパー氏名・押印
- 本人または家族の確認サイン
区分別の書き方
1. 身体介護記録の記入例
「9:00訪問。BP:128/76、体温36.4、本人覚醒良好。9:05-9:25 脱衣介助・シャワー浴介助実施。背部に発赤なし、足趾に水疱形成なし。9:25-9:35 更衣介助、保湿剤を全身塗布。9:35-9:50 居室移動・朝食準備介助。9:50退室。特記:入浴時にやや立ちふらつきあり、家族へ報告。次回より椅子座位入浴に切替検討」
2. 生活援助記録の記入例
「13:00訪問。本人居間でテレビ視聴中、表情穏やか。13:05-13:35 居室・トイレ・浴室清掃。トイレ汚れがやや目立ち、再度確認指導。13:35-13:45 洗濯機回し干し。13:45-14:00 夕食調理:肉じゃが・味噌汁・米飯。冷蔵庫食材残量を本人と確認、月曜買物リスト作成。14:00退室。特記:冷蔵庫の食パンに青カビあり、本人了承のもと廃棄」
3. 認知症利用者の記録例
「10:00訪問。インターホン応答3回繰り返し(過去にもあり)。BP:142/80、本人不穏なし、笑顔で迎え入れる。前回お預けの薬カレンダー昨日分残薬2回分→服薬指導しその場で服薬。10:15-10:45 居室掃除・洗濯。10:45-11:00 昼食準備、本人と一緒に作業。11:00退室時「もう帰るの?」発言あり、明日の訪問予定を紙に書いて冷蔵庫に貼付。特記:服薬管理の見直しが必要、サ責へ報告」
書き方のポイント
- 事実と評価を分ける:「ふらついた」(事実)/「転倒リスク高い」(評価)
- 数値化できるものは数値で:バイタル・食事量・水分量
- 否定形より肯定形:「異常なし」より「呼吸落ち着き、表情穏やか」
- 主観表現は最小限:「いつも通り」「変わりなし」はNG
- 専門用語は適切に:「気持ち悪い」より「悪心」「嘔気」
運営指導でよく指摘される点
- 計画書のサービス内容と記録が異なる
- 時間配分が記録になく、報酬算定根拠が不明
- 本人・家族の確認サイン漏れ
- 特記事項が空欄ばかりで状態把握が見えない
- 事故・ヒヤリハット時の詳細記録不足
関連テンプレート
訪問介護提供記録テンプレート、訪問介護計画書書き方記入例、介護記録書き方総合ガイドを併せてご覧ください。
まとめ
サービス提供記録は「具体性」「事実中心」「計画との整合」が運営指導での合格ラインです。「変わりなし」と書いて済ませず、客観事実を時刻つきで残しましょう。


