OJT(現場での実地教育)は介護現場の基本ですが、「忙しくて続かない」「教える人によって内容が違う」「結局は見て覚えてと言われる」といった声も多く聞かれます。OJTが機能しない原因の多くは、“何をどの順で教えるか”という基準が現場で共有されていないことにあります。ここでは、手順書(業務手順)を軸にOJTを立て直す方法を紹介します。
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OJTが続かない・育たない主な原因
- 教える基準がない:何を・どの順で・どこまで教えるかが人によって違う
- 教育担当者の負担が大きい:自分の業務をこなしながら教えるため、後回しになりやすい
- 振り返りがない:教えっぱなしで、新人がどこまで習得したか把握できていない
- 記録が残らない:口頭での指導が中心で、次の担当者へ引き継げない
手順書(業務手順)がOJTの土台になる
OJTを安定させる土台が、業務手順を明文化した手順書です。手順書があると、教育担当者は「この手順に沿って教える」だけでよくなり、教え方のばらつきが減ります。新人も“次に何をするか”を自分で確認できるため、聞き直す回数が減り、教育担当者の負担も軽くなります。手順書は完璧な文章である必要はなく、現場で使える簡潔さが大切です。
手順書の作り方のコツ
- 1業務1シートで、対象業務を小さく区切る
- 手順は動詞で短く(「〜を確認する」「〜に声をかける」)
- 判断に迷う所には“なぜそうするか”の理由を一言添える
- 写真や短い動画を組み合わせ、動きが伝わるようにする
- 使いながら気づいた点を反映し、育てていく前提で運用する
OJTを“仕組み”にして定着させる
手順書を作っても、現場に散らばっていては使われません。手順書や教育動画を一元管理し、「誰がどの業務まで習得したか」を可視化できる仕組みがあると、OJTが個人の頑張りに依存しなくなります。マニュアル管理ツールを使えば、最新の手順を全員が同じ場所で確認でき、教育の進捗も把握しやすくなります。属人化を防ぎ、業務品質を安定させる投資として検討する価値があります。
まとめ
OJTが続かないのは、教える基準=手順書が共有されていないことが大きな原因です。業務手順を明文化し、教育の進捗を可視化する仕組みに落とし込めば、OJTは個人技から“現場の仕組み”へと変わります。まずは新人がつまずきやすい業務から、小さく手順書を整えてみましょう。
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