12月の介護レクリエーションは、クリスマス会だけで一日を埋めようとすると準備も参加も大変です。週ごとに15〜30分の小さな企画を置き、いつもの体操や休憩の時間を崩さない方が運営しやすくなります。このページでは、デイサービスや施設で座ったまま参加できる4週間分の進行案を紹介します。
12月のレクを組む前に決めること
最初に「参加人数」「使える時間」「職員が準備できる量」を確認します。完成品を全員でそろえるより、見るだけ・話すだけの参加も選べる活動にすると、途中参加や休憩にも対応しやすくなります。はさみや小さな飾りを使う場合は、利用者ごとの手先の状態に合わせて職員が準備を代わり、誤飲につながる小物は使わないようにします。
11月の企画からつなぐなら、11月の介護レク・行事カレンダーにある紅葉や感謝の話題を、12月の「今年を振り返る」会話へ引き継げます。
第1週:冬のことばを集める
所要時間は15分、準備は大きな紙と太いペンだけ。「冬と聞いて思い浮かぶもの」を職員が一つずつ読み上げ、利用者の言葉を書き留めます。みかん、こたつ、雪、年の瀬など、答えに正誤はつけません。「昔はどうやって暖を取っていましたか」と聞くのもよいですが、思い出したくない話題には踏み込まず、話すかどうかを本人に任せます。
会話が苦手な方には二択の写真や絵を見せて指さしで参加してもらいます。文字を読む方には、出てきた冬の言葉から一つ選んで短い文章にしてもらうなど、同じ机で難易度を変えられます。静かな机上活動を追加したい日は、初級・中級・上級に分かれた無料数独も使えます。
第2週:一枚ずつ作るクリスマス飾り
所要時間は20〜30分。厚紙に大きな丸や星の形を用意し、色紙を貼って壁面飾りにします。切る工程は職員が事前に済ませ、利用者は色選びと貼る場所を決めるだけでも完成に参加できます。全員に同じ仕上がりを求めず、「赤を一つ選ぶ」「飾りを一つ置く」など役割を小さく区切るのが進めやすい方法です。
工作を希望しない方にはクリスマスの塗り絵を用意します。クリスマス行事に参加しない方もいるため、冬景色や好きな色を選ぶ活動として案内し、参加を強制しません。のりやテープを使う場合は手に付いたまま食事へ移らないよう、終了時に片付けと手洗いの時間を取ります。
第3週:冬至をきっかけに季節を話す
所要時間は15〜20分。ゆず、かぼちゃ、日の長さなどの絵や写真を3枚ほど見せ、「見たことがあるもの」「家での過ごし方」を自由に話します。食べ物や入浴を実際に提供する企画ではありません。食事・入浴を伴う行事は、通常の介護計画と施設の手順に沿って別に検討してください。
話題づくりには冬至のゆず湯・レクのアイデアも参考になります。会話の後半は雪の模様を見比べるなど、年末行事から少し離れた題材にしてもよいでしょう。雪の結晶の無料塗り絵なら、色を塗るだけでなく「同じ模様はあるかな」と眺める参加もできます。
第4週:「今年のありがとう」を一枚に
所要時間は15〜25分。大きな紙に「今年うれしかったこと」「助かったこと」「来年してみたいこと」のうち、答えやすい一問だけを選んで書きます。職員が代筆しても構いません。家族や仕事の記憶など、個人的な話を人前で発表する必要はありません。本人が希望した言葉だけを掲示し、掲示前に確認します。
年末の最終日には、完成した紙を見ながら「来月もできそうな活動」を一つ選んでおくと、正月明けの準備が楽になります。続きは1月の介護レクリエーション案へ。
職員が確認しておきたい3点
- 音・光・飾りが苦手な方にも、静かな席や短時間の参加を選べるようにする。
- 作業に使う道具は事前に数を確認し、活動後も回収する。小さな部品や火は使わない。
- 写真撮影や作品の掲示は本人・家族への説明と施設のルールに沿って行う。
一日の企画だけでなく年間の組み立てを考える場合は、通所介護の月別レクリエーション50選もあわせて確認できます。
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