「やさしい日本語」は、外国人だけでなく、認知症のある高齢者・聴覚障害のある方・知的障害のある方にも有効なコミュニケーション手法です。介護現場で実践する具体例と、避けるべき表現を体系的にまとめました。
やさしい日本語 5つの基本ルール
- 一文を短く:1文 = 1メッセージ。20文字以内が目安
- 主語と述語を明示:「(誰が)(何を)(どうする)」を省略しない
- 専門用語を言い換える:「臥位」→「横になる」、「ADL」→「日常の動作」
- 否定形より肯定形:「走らないで」→「ゆっくり歩いてください」
- あいまい表現を避ける:「ちょっと」「だいたい」「そろそろ」は数字に置き換える
声かけの言い換え例(30パターン)
| NG表現 | OK表現(やさしい日本語) |
|---|---|
| お加減いかがですか | 体は大丈夫ですか |
| お通じはありましたか | 今日、トイレで便(うんち)は出ましたか |
| 清拭しますね | 体を温かいタオルで拭きます |
| 嚥下に気をつけて | ゆっくり飲んでください。むせないように |
| 臥床してください | ベッドに横になってください |
| 離床しましょう | ベッドから起きましょう |
| 食事を召し上がってください | ご飯を食べてください |
| お手洗いはお済みですか | トイレに行きましたか |
| 少々お待ちください | 3分待ってください |
| ご気分はいかがですか | 気分は良いですか。悪いですか |
記録の書き方(やさしい日本語版)
外国人職員も読み書きできるよう、記録用紙の項目名と書き方の例文を「やさしい日本語」で揃えます。
| 項目(漢字+ふりがな) | 記入例(やさしい日本語) |
|---|---|
| 食事 (しょくじ) | 主食 8わり、おかず 全部 食べました |
| 水分 (すいぶん) | お茶 200ml 飲みました |
| 排泄 (はいせつ) | トイレで おしっこ 1回、便 0回 |
| 入浴 (にゅうよく) | シャワー浴 5分、本人 ご機嫌よし |
| 気分 (きぶん) | 笑顔 多い、会話 たくさん |
避けるべき表現リスト
- 二重否定(「行かないわけにはいかない」)
- 受け身+敬語(「召し上がっていただきました」)
- 慣用句・四字熟語(「腹を割って」「以心伝心」)
- カタカナ専門用語(「アセスメント」「リスクマネジメント」)→ 必ず日本語併記
- 漢字書き下しの抽象名詞(「対応」「実施」「配慮」)→ 動詞に分解
導入の進め方
- 朝会で「今日のやさしい日本語フレーズ」を1つ共有
- 記録様式を順次「やさしい日本語版」へ差し替え(チェックリスト→計画書→報告書の順)
- 3か月後に外国人職員からフィードバックを取り、表現を改善
- 新人研修(日本人含む)にも組み込み、施設文化として定着
💡 介護業界での働き方を見直したい方へ
処遇改善加算が手厚い施設、夜勤負担の少ない施設、ICT活用が進んだ施設──。今の職場と他施設の給与・待遇・働き方を比較してみませんか。介護専門の転職エージェントが、希望条件に合う非公開求人を無料で紹介します。
- レバウェル介護(旧:きらケア)— 介護資格別の求人多数・ブランクOK
- かいご畑 — 未経験・無資格から働ける求人に強み
- ジョブメドレー介護 — スカウト機能あり・自分のペースで探せる
※リンク準備中。お問い合わせはサイト下部の連絡先まで。

