介護現場の「やさしい日本語」ガイド【2026年版】伝わる声かけ・記録・指示の作り方

「やさしい日本語」は、外国人だけでなく、認知症のある高齢者・聴覚障害のある方・知的障害のある方にも有効なコミュニケーション手法です。介護現場で実践する具体例と、避けるべき表現を体系的にまとめました。

やさしい日本語 5つの基本ルール

  1. 一文を短く:1文 = 1メッセージ。20文字以内が目安
  2. 主語と述語を明示:「(誰が)(何を)(どうする)」を省略しない
  3. 専門用語を言い換える:「臥位」→「横になる」、「ADL」→「日常の動作」
  4. 否定形より肯定形:「走らないで」→「ゆっくり歩いてください」
  5. あいまい表現を避ける:「ちょっと」「だいたい」「そろそろ」は数字に置き換える

声かけの言い換え例(30パターン)

NG表現OK表現(やさしい日本語)
お加減いかがですか体は大丈夫ですか
お通じはありましたか今日、トイレで便(うんち)は出ましたか
清拭しますね体を温かいタオルで拭きます
嚥下に気をつけてゆっくり飲んでください。むせないように
臥床してくださいベッドに横になってください
離床しましょうベッドから起きましょう
食事を召し上がってくださいご飯を食べてください
お手洗いはお済みですかトイレに行きましたか
少々お待ちください3分待ってください
ご気分はいかがですか気分は良いですか。悪いですか

記録の書き方(やさしい日本語版)

外国人職員も読み書きできるよう、記録用紙の項目名と書き方の例文を「やさしい日本語」で揃えます。

項目(漢字+ふりがな)記入例(やさしい日本語)
食事 (しょくじ)主食 8わり、おかず 全部 食べました
水分 (すいぶん)お茶 200ml 飲みました
排泄 (はいせつ)トイレで おしっこ 1回、便 0回
入浴 (にゅうよく)シャワー浴 5分、本人 ご機嫌よし
気分 (きぶん)笑顔 多い、会話 たくさん

避けるべき表現リスト

  • 二重否定(「行かないわけにはいかない」)
  • 受け身+敬語(「召し上がっていただきました」)
  • 慣用句・四字熟語(「腹を割って」「以心伝心」)
  • カタカナ専門用語(「アセスメント」「リスクマネジメント」)→ 必ず日本語併記
  • 漢字書き下しの抽象名詞(「対応」「実施」「配慮」)→ 動詞に分解

導入の進め方

  1. 朝会で「今日のやさしい日本語フレーズ」を1つ共有
  2. 記録様式を順次「やさしい日本語版」へ差し替え(チェックリスト→計画書→報告書の順)
  3. 3か月後に外国人職員からフィードバックを取り、表現を改善
  4. 新人研修(日本人含む)にも組み込み、施設文化として定着

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