通所介護の個別機能訓練加算は、加算Ⅰ(56〜85単位/日)と加算Ⅱ(20単位/月)を組み合わせると、利用者1人あたり月数千円の収益増につながる重要加算です。一方で運営指導での指摘も多く、適切な算定には実務理解が不可欠です。本記事では算定要件から計画書・LIFE提出まで実務目線で整理します。
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加算の全体像
| 区分 | 単位数 | 主な要件 |
|---|---|---|
| 加算Ⅰイ | 56単位/日 | 常勤・専従の機能訓練指導員1名以上 |
| 加算Ⅰロ | 85単位/日 | 人員配置基準+専門職要件 |
| 加算Ⅱ | 20単位/月 | LIFEデータ提出・科学的介護への活用 |
ⅠとⅡは併算定可。Ⅱを取得するには計画書のLIFE提出が必須です。
加算Ⅰの算定要件
人員配置
- 機能訓練指導員(PT/OT/ST/看護師/柔整等)1名以上の専従配置
- 加算Ⅰロはより手厚い配置・基準を満たす必要
計画書要件
- 個別機能訓練計画書を作成し、本人/家族の同意署名を取得
- 3か月ごとの評価・見直し
- 長期目標・短期目標を具体的に設定
- 客観評価指標(TUG・Barthel・FIM等)を活用
実施要件
- 計画書に基づく訓練を週2回程度以上実施
- 多職種協働(看護師・相談員・ケアマネとの連携)
- 記録(誰に・何を・何分・効果評価)の保存
加算Ⅱ(LIFE提出)の算定要件
- 個別機能訓練計画書のLIFE提出
- 厚労省指定の様式での情報入力
- 科学的介護への活用(フィードバック受領・ケア改善)
- 2026年5月からは国保中央会移管に伴う再登録が必要
計画書に必ず含めるべき項目
- 本人/家族の希望と医師意見
- 長期目標(6か月)と短期目標(3か月)
- 訓練の具体的内容・頻度・1回時間
- 客観評価指標の初期値
- 3か月ごとの評価記録
- 本人/家族の同意署名
運営指導でよく指摘される不適切例
- ❌ 全員ほぼ同じ目標(テンプレ流用)
- ❌ 目標が「ADL向上」のような抽象表現のみ
- ❌ 3か月評価が「変化なし」だけで具体性なし
- ❌ 本人/家族の同意署名漏れ
- ❌ LIFEデータと計画書の数値不一致
- ❌ 機能訓練実施記録が薄い
関連テンプレート
個別機能訓練計画書の書き方、個別機能訓練評価記録テンプレート、LIFE移管2026年5月もご参照ください。
まとめ
個別機能訓練加算は「個別性」「具体性」「継続評価」の3点が運営指導での合否を分けます。テンプレ流用ではなく本人の生活に密着した目標設定を心がけ、LIFE提出も含めた一連の運用を確立しましょう。


