看取り介護加算 算定要件チェックリスト【2026年版】特養・有老ホームの実務手順

介護制度・法令

特別養護老人ホーム・特定施設入居者生活介護で算定する看取り介護加算は、終末期ケアの質を担保する重要な加算です。本記事では加算ⅠⅡⅢの算定要件をチェックリスト形式で整理し、実務手順を解説します。

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看取り介護加算の概要

区分主な要件
看取り介護加算Ⅰ基本的な看取りの体制
看取り介護加算Ⅱ夜間体制の充実・配置医師との連携
看取り介護加算Ⅲ常勤医師・24時間看護師配置

※具体的な単位数・要件の詳細は厚労省告示・通知でご確認ください。

算定要件 4区分のチェックリスト

1. 施設整備

  • □ 看取りに関する指針の策定
  • □ 個室または静養できる環境の確保
  • □ 家族の付き添い体制(宿泊可能な環境)
  • □ 嘱託医・協力医療機関との連携体制
  • □ 24時間連絡体制

2. 職員研修

  • □ 看取り介護に関する全職員研修(年1回以上)
  • □ 緩和ケアの基礎研修
  • □ グリーフケアの研修
  • □ エンゼルケアの手順研修
  • □ 終末期ケア専門士等の有資格者配置(推奨)

3. 本人・家族同意

  • □ 終末期と判断された時点での説明
  • □ 看取り介護の方針説明(医師同席)
  • □ 本人意向の確認・記録(ACP・人生会議)
  • □ 家族同意書の取得
  • □ 状態変化時の方針確認(DNAR・延命治療等)

4. 実施記録

  • □ 看取り介護計画書の作成
  • □ 多職種カンファレンス記録(医師・看護師・介護・栄養・MSW)
  • □ 日々の状態記録(バイタル・苦痛症状・本人言動)
  • □ 家族との関わり記録
  • □ 緩和ケアの実施記録(疼痛・呼吸困難等)
  • □ 死亡前後の対応記録
  • □ エンゼルケア実施記録

看取り介護の実務フロー

STEP 1:終末期判断

  • 主治医による終末期診断
  • 多職種カンファレンスで方針共有
  • 家族への説明と同意
  • 本人意向の確認(可能な範囲で)

STEP 2:看取り介護計画書作成

  • 本人の状態と予測される経過
  • 苦痛緩和の方針
  • 家族支援の方針
  • 緊急時の対応方針
  • 本人・家族同意の記録

STEP 3:日々のケア

  • 体位変換・口腔ケア・清潔保持
  • 苦痛症状の観察と緩和
  • 家族との時間の確保
  • 本人意向に沿った個別対応

STEP 4:看取り時

  • 家族への連絡(変化のサイン)
  • 静かな環境の確保
  • 家族の心情への配慮
  • 医師への連絡・死亡確認

STEP 5:死亡後

  • エンゼルケア
  • 家族への配慮(最後の時間)
  • 葬儀・引き渡しまでの対応
  • 職員のグリーフケア

多死社会対応の専門資格

  • 終末期ケア専門士:一般社団法人日本終末期ケア協会が開催している 終末期ケア専門士 試験対策WEB講習会で学べる
  • 認定介護福祉士:看取りケアを含む幅広い専門性
  • 緩和ケア認定看護師:医療面のスペシャリスト
  • 認知症ケア専門士:認知症の方の看取り

運営指導での頻出指摘

  • 看取りに関する指針が古い・未更新
  • 職員研修記録の不備
  • 本人・家族同意の文書化不十分
  • 多職種カンファレンス記録なし
  • 看取り介護計画書未作成
  • 苦痛緩和の評価記録不十分

関連テンプレート

看取りケア計画書テンプレート看取り家族説明同意書終末期ケア専門士試験対策もご参照ください。

まとめ

看取り介護加算は「指針・体制・研修・同意・記録」の5本柱が要件です。チェックリストで整備状況を確認し、終末期ケア専門士等の有資格者配置で質を高めましょう。

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