介護記録の書き方・NGワード・例文集【2026年版】現場で使えるコツを解説

介護知識・お役立ち記事

介護記録は介護サービスの質を担保し、利用者の状態変化を把握するための重要な書類です。しかし多忙な介護現場では「何を書けばいいかわからない」「時間がかかって業務が回らない」という声が絶えません。本記事では介護記録の書き方のコツとNG例・例文をまとめました。

介護記録の目的と法的根拠

介護記録は介護保険法に基づき、介護事業者に作成・保管が義務付けられています(保存期間は2年、都道府県によっては5年)。記録の目的は大きく4つあります。①利用者の状態変化の継続的把握、②チーム間の情報共有、③ケアの質の評価と改善、④紛争・事故発生時の証拠、です。

良い介護記録の5原則

原則内容ポイント
客観性事実のみを記録する「〜と思われる」ではなく「〜と述べた」
正確性数値・固有名詞を正確に「多め」より「200ml」「右膝」など具体的に
簡潔性必要最小限の言葉で一文は40文字以内を目安に
迅速性できるだけその日のうちに記憶が新鮮なうちに書くことで正確性が上がる
継続性毎日欠かさず記録する「何もなかった」も記録対象

NGワードと言い換え例

NGワードなぜNG?正しい表現
〜と思われる主観・推測が入っている〜と述べた/〜の様子が見られた
普通に〜した「普通」の基準が不明自力で〜した/介助なしに〜した
認知症のため〜症状の原因を断定している〜と繰り返し述べていた(訴えがあった)
問題なし/異常なし何を確認したか不明バイタル(体温36.5℃、血圧120/80)測定。異常なし
拒否した感情的なニュアンスが強い〜を促したが「したくない」と述べ応じなかった
徘徊した本人への偏見につながる施設内を歩き回る様子が見られた
大声を出した原因・状況が不明食事中に「熱い」と大きな声で述べた

場面別例文集

食事の記録

【良い例】昼食(きざみ食)を全量摂取。水分はお茶180mlを摂取。「今日のご飯はおいしい」と笑顔で述べた。

【悪い例】食事した。水分も飲んだ。元気そう。

入浴の記録

【良い例】シャワー浴介助実施。浴室内は見守りのみで洗身は本人が実施。左肩に3cm×2cmの発赤あり。担当看護師へ報告、経過観察となった。

【悪い例】お風呂に入った。体に赤いところあった。

転倒・ヒヤリハットの記録

【良い例】14時30分頃、廊下で転倒しているところを発見(転倒を直接目撃していない)。本人は「歩いていたら足が滑った」と述べた。右膝に擦り傷あり、看護師が処置。家族・管理者へ連絡済み。

【悪い例】転んでいた。ケガしていた。連絡した。

BPSD(認知症の行動・心理症状)の記録

【良い例】10時頃から「家に帰りたい」と繰り返し訴えがあった。「娘が来る約束がある」と述べていた。職員が話を聞き、お茶を提供したところ落ち着いた。11時頃には表情穏やかになり、他の利用者と会話する様子が見られた。

ICT・介護記録システムの活用

2026年現在、介護記録のICT化を支援する補助金が拡充されています。タブレットやスマートフォンで記録できるシステムを導入することで、①記録時間の短縮、②情報共有の迅速化、③集計・分析の効率化が期待できます。介護報酬改定でもICT活用が加算評価されるようになっており、導入を検討する事業所が増えています。

当サイトでは介護記録の書式テンプレートを無料配布しています。日報・週報・月次評価表など各種フォームをダウンロードしてお使いください。

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