2024年度から介護事業者にはBCP(業務継続計画)の策定・研修・訓練が義務化されました。紙ベースのBCPでは災害発生時に取り出せず意味がないため、クラウド型BCP支援サービスが急速に普及しています。本記事では選定の軸と費用相場を解説します。
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BCP策定が義務化された背景
2021年度の介護報酬改定で、感染症対策と自然災害対策のBCP策定が義務化(経過措置を経て2024年4月から完全義務化)。未策定は運営指導で指摘対象になり、令和6年度報酬改定では加算減算の対象にも組み込まれました。
クラウド型BCPサービスの3つのメリット
- テンプレートが厚労省ガイドラインに準拠:自治体の指導でそのまま通る雛形
- 関係者のスマホからアクセス可能:管理者が出張中・夜勤帯でも判断フローを見られる
- 毎年の見直しが追える:改訂履歴・訓練実施記録・研修記録が一元管理
選定の5チェック
- 感染症と自然災害の両方:両方とも作成義務。テンプレが揃っているか
- 研修・訓練の記録機能:年1回以上の研修+訓練が義務。記録機能が必須
- 従業員への配信:策定したBCPを職員全員に共有する仕組み(メール/アプリ)
- 料金体系:従量課金か、月額固定か。事業所数で見積もる
- サポート:初年度のBCP策定支援を専門スタッフが伴走してくれるか
費用相場(業界一般)
| 規模 | 初期費用相場 | 月額相場 |
|---|---|---|
| 単独事業所 | 0〜20万円 | 5,000〜2万円 |
| 2〜5事業所 | 10〜40万円 | 2〜5万円 |
| 10事業所以上 | 個別見積 | 個別見積 |
無料で雛形をダウンロードできる自治体もありますが、その後の更新・訓練記録・職員配信まで含めると、クラウド型のほうが運用負担が小さいケースが多いです。
策定フロー(クラウドサービス利用時)
- テンプレートを選択(感染症/地震/水害/停電 など)
- 事業所情報を入力(職員数・利用者数・連絡網)
- 避難経路・連絡先・備蓄リストを項目別に埋める
- 役職別の役割分担表を作成
- 研修資料を自動生成 → 年1回研修+訓練を実施&記録
- 翌年に内容を見直し(最低年1回)
よくある失敗
失敗1:策定して終わり — 研修・訓練を実施しないと運営指導で指摘されます。年間スケジュールに「BCP研修」「避難訓練」を必ず組み込みましょう。
失敗2:管理者しか中身を知らない — 災害時に管理者が不在の可能性を想定し、夜勤リーダー・パート職員全員が概要を把握する必要があります。
失敗3:連絡網が古い — 退職者の連絡先が残っていたり、家族の連絡先が未更新だったり。半年に1回の連絡網見直しをルール化しましょう。
関連リソース
※BCP関連の厚労省ガイドラインは随時更新されます。最新版は厚生労働省「介護施設・事業所における業務継続計画(BCP)作成ガイドライン」をご確認ください。
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