BPSD(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia)とは、認知症に伴う行動・心理症状のことです。徘徊・暴言・拒食・幻覚・抑うつなど多様な症状があり、介護現場での対応に悩む職員も多いです。
BPSDの主な症状
| 症状 | 主な内容 |
|---|---|
| 徘徊 | 目的なく歩き回る、出口を探す |
| 暴言・暴力 | 介助時に叩く・怒鳴る |
| 介護拒否 | 入浴・服薬・食事を拒む |
| 幻覚・妄想 | 「誰かいる」「盗まれた」など |
| 夜間せん妄 | 夜中に興奮・混乱する |
| 抑うつ・無気力 | 何もしたくない、閉じこもり |
BPSDの背景を探る
BPSDの多くは、身体的不快・環境変化・コミュニケーション不足・不安・孤独感などが引き金になっています。症状を「問題行動」として抑えようとするのではなく、「なぜそうなっているか」を探ることが大切です。
症状別の対応のコツ
徘徊の場合
- 一緒に歩く・「どこへ行くんですか?」と声かけする
- 「仕事がある」など理由がある場合は否定せず話を聞く
- 安全な散歩コースを設ける
介護拒否の場合
- 時間を変えて再アプローチする
- 担当者を変える(相性がある)
- 理由を聞く(「恥ずかしい」「痛い」など)
- 短い声かけで安心感を与える
暴言・暴力の場合
- 正面から近づかない(斜め45度から接する)
- 反論せず共感する
- 場所・担当を変える
- 記録を詳細につけ多職種で共有する
非薬物療法の活用
BPSDへのアプローチとして、薬に頼る前に非薬物療法を試みることが推奨されています。音楽療法・回想法・作業療法(塗り絵・折り紙)・アニマルセラピー・園芸療法などが効果的です。
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