冬になると「肌がカサカサする」「夜になると体がかゆい」と訴える高齢者は多いものです。加齢による乾燥に、冬の空気や暖房が重なって起こります。かき壊す前に、正しいスキンケアで防ぎましょう。
冬に乾燥・かゆみが増える理由
加齢とともに皮脂や水分を保つ力が弱くなり、肌が乾きやすくなります(老人性乾皮症)。冬は空気が乾き、暖房や熱いお湯がさらに肌の潤いを奪うため、すね・腰・背中などがかゆくなりやすくなります。
スキンケアのポイント
- 入浴はぬるめ(40℃前後)・長湯を避ける
- ナイロンタオルで強くこすらず、手やわらかい布でやさしく洗う
- 石けんは低刺激のものを泡で。洗いすぎない
- 入浴後5分以内に保湿剤を塗る(水分が逃げる前に)
かき壊しを防ぐ
- 爪を短く切り、かゆいときは冷やす・軽くたたく
- 肌に直接ふれる衣類は木綿など刺激の少ないものに
- 暖房で乾燥しすぎないよう加湿する(湿度50〜60%目安)
かき壊すと傷から感染することもあるため、早めのケアが大切です。
受診の目安
保湿しても改善しない、赤みや強いかゆみ・じくじくがある、眠れないほどかゆいときは皮膚科へ。かゆみの裏に別の病気(糖尿病・腎臓・肝臓など)が隠れていることもあります。
まとめ
高齢者の冬の乾燥肌・かゆみは、加齢と冬の乾燥・暖房が重なって起こります。ぬるめの入浴・やさしい洗い方・入浴後すぐの保湿・加湿が基本です。かき壊す前にケアし、改善しない強いかゆみは皮膚科に相談しましょう。
この記事は「ふくしの素材館(kaigo-sozai.com)」が、介護に関わる方の役に立つ情報を整理してお届けしています。症状の原因や対応は人により異なります。気になる症状は自己判断せず、医師・看護師など専門職にご相談ください。


