ケアプラン作成の質は課題分析(アセスメント)の質で決まります。厚生労働省が定める「課題分析標準項目」は23項目あり、これらを丁寧に把握することがケアマネジメントの基本です。
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課題分析標準項目(23項目)
基本情報(9項目)
- 基本情報(受付・利用者等基本情報)
- 生活状況
- 利用者の被保険者情報
- 現在利用しているサービスの状況
- 障害高齢者の日常生活自立度
- 認知症である高齢者の日常生活自立度
- 主訴
- 認定情報
- 課題分析(アセスメント)理由
課題分析項目(14項目)
- 健康状態
- ADL
- IADL
- 認知
- コミュニケーション能力
- 社会との関わり
- 排尿・排便
- 褥瘡・皮膚の問題
- 口腔衛生
- 食事摂取
- 問題行動
- 介護力
- 居住環境
- 特別な状況
項目別 書き方のポイント
健康状態
- 既往歴は発症年・治療経過・現在の服薬まで
- 主治医意見書との整合性
- 定期通院先・処方内容・服薬管理状況
- 記入例:「2018年脳梗塞(右片麻痺残存)・降圧剤バイアスピリン1錠服用中・週1〜2回飲み忘れあり・家族管理移行検討中」
ADL
- 「自立/一部介助/全介助」の3段階だけでなく具体的な状況
- 場面別(自宅/外出時/浴室内など)
- 記入例:「入浴:浴槽またぎ不可・シャワーチェア+職員1名介助・洗髪は自分で可能」
IADL
- 家事(調理・掃除・洗濯・買物)
- 金銭管理・服薬管理
- 外出・交通手段の利用
認知機能
- HDS-R・MMSEのスコアと生活場面
- 見当識(時間・場所・人物)
- 短期記憶・長期記憶
- 記入例:「HDS-R 18点/約束時間を忘れることが週2〜3回・火の消し忘れ過去3か月で5回」
コミュニケーション
- 聴覚・視覚・発話の状況
- 意思疎通の方法・難易度
- 外国語・方言の影響
社会との関わり
- 家族・親族との関係
- 友人・近隣・地域との交流
- 趣味・楽しみ・社会参加
排尿・排便
- 排尿回数・夜間頻度・失禁有無
- 排便のパターン・便秘の有無・下剤使用
- パッド・オムツ使用状況
食事摂取
- 食事回数・量・水分摂取量
- 食形態・嚥下機能
- 食事の介助度
- 嗜好・アレルギー
介護力
- 同居家族・キーパーソン
- 主たる介護者の年齢・健康状態
- 介護に対する意向・負担感
- 別居家族のサポート頻度
居住環境
- 住居形態・段差・手すり
- 浴室・トイレの状況
- 福祉用具の使用状況
- 住宅改修の必要性
本人意向の引き出し方
NGな聞き方
- 「どうしたいですか?」(漠然としすぎ)
- 誘導質問「○○したいですよね?」
- 家族の前で本音を聞こうとする
OKな聞き方
- 「最近、困っていることはありますか?」
- 「毎日の中で楽しみは何ですか?」
- 「半年後どんな生活ができたら嬉しいですか?」
- 家族と別の場面で個別に聞く時間を作る
運営指導での頻出指摘
- 23項目の記入漏れ(特に「特別な状況」「問題行動」が空欄)
- 本人・家族の希望が空欄または同じ文言
- 主治医意見書との不整合
- 6か月以上更新がない
- 状態変化時の再アセスメント未実施
関連テンプレート
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まとめ
課題分析は「事実を集める」だけでなく「課題を抽出する」工程です。23項目を丁寧に把握することで本人の生活に密着したケアプランが作れます。本人意向の引き出しには家族と別の場面で個別に聞く時間を確保することが効果的です。


