アセスメントシートは介護サービスの土台になる重要書類です。情報が薄いとケアプランも薄くなり、加算も取りにくくなります。この記事では「結局どこに何を書けばいいのか」を、項目別に記入例つきで解説します。
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アセスメントシートとは(基本のおさらい)
利用者の心身状況・生活歴・希望を多面的に把握して文書化したもの。居宅介護支援・施設サービス・通所介護のすべてで作成義務があります。様式は厚労省課題分析標準項目(23項目)を満たしていれば事業所独自フォーマットでOKです。
主な様式
- MDS-HC方式:在宅高齢者向け、5段階評価
- 包括的自立支援プログラム:施設系で多用
- 居宅サービス計画ガイドライン方式:居宅介護支援で標準
- インターライ方式:科学的介護LIFE連動
項目別の書き方ポイント
1. 基本情報・家族構成
住所・連絡先だけでなくキーパーソン(緊急時連絡先)・別居家族の関係性まで記入します。「長男(東京都在住・週1電話のみ)」のように頻度を書くと、緊急時対応の判断材料になります。
2. 既往歴・現病歴
発症年・治療経過・服薬状況を時系列で記載。「服薬中の薬名と量・飲み忘れ頻度」まで書くと服薬管理ケアにつながります。
記入例:「2018年脳梗塞発症(右片麻痺残存)。降圧剤バイアスピリン1錠/日服用中、週1〜2回飲み忘れあり、家族管理に切替検討中」
3. ADL・IADL(動作能力)
「できる/できない」ではなく「どんな環境で・どこまで・誰の介助で」できるかを書きます。
記入例:「入浴:浴槽またぎ不可。シャワーチェア使用で職員1人介助、洗髪は自分で可能。家庭浴槽は段差15cmあり危険」
4. 認知機能
HDS-R・MMSEのスコアと、具体的な生活場面を併記。「HDS-R 18点/約束時間を忘れることが週2〜3回、火の消し忘れ過去3か月で5回」など。
5. 意欲・QOL・生活歴
「元教師で習字が得意」「孫と話すのが何より楽しみ」など、強み・楽しみを必ず書きます。これがケアプランの「目標」になります。
よくある失敗例
- ❌ 「ADL自立」とだけ書く → 何が自立で何ができないか不明
- ❌ 既往歴の発症年が抜けている
- ❌ 本人・家族の希望欄が空欄
- ❌ 更新が3か月以上前のまま
更新タイミング
状態変化時はもちろん、最低6か月に1回は再アセスメント。サービス変更・入退院・転倒事故後は必ず実施します。
記入例つきテンプレートはこちら
本サイトではアセスメントシートテンプレート(無料ダウンロード)とMDS方式テンプレートを配布しています。実務でそのまま使える形式です。
まとめ
アセスメントは「情報を集める」だけでなく「ケアの方向を決める」作業です。本人の強み・生活歴・環境因子まで丁寧に書き込むことで、ケアプランの質が大きく変わります。


