「デイサービスと老健は何が違うの?」とよく聞かれます。どちらも介護保険サービスですが、目的・対象者・利用形態が大きく異なります。わかりやすく比較します。
一目でわかる比較表
| 項目 | デイサービス(通所介護) | 老健(介護老人保健施設) |
|---|---|---|
| 目的 | 在宅生活の継続支援・社会参加 | 病院退院後の在宅復帰リハビリ |
| 利用形態 | 日帰り(通所) | 入所(原則3〜6ヶ月) |
| 対象者 | 要支援1〜要介護5 | 要介護1〜5(医療ニーズあり) |
| 医療機能 | なし(看護師配置あり) | あり(医師・理学療法士等常駐) |
| 費用目安(月) | 1〜3万円程度 | 8〜15万円程度 |
| 食事 | 昼食のみ | 3食提供 |
| 在宅復帰 | 在宅生活を前提とした支援 | 在宅復帰を目標とした施設 |
デイサービスとは
デイサービス(通所介護)は、自宅で生活しながら日中だけ施設に通うサービスです。入浴・食事・機能訓練・レクリエーションなどを受け、夕方には自宅に帰ります。
- 要支援1〜要介護5まで幅広く利用可能
- 週1〜5回程度の利用が一般的
- 家族の介護負担軽減(レスパイト)にも有効
- 社会参加・孤立防止の効果
老健(介護老人保健施設)とは
老健は、病院退院後に在宅復帰を目指す短期入所型施設です。医師・看護師・理学療法士などが常駐し、医療と介護の中間的な役割を担います。
- 入院から在宅への「橋渡し」施設
- 集中的なリハビリが受けられる
- 入所期間は3〜6ヶ月が目安(更新可能)
- 医療処置(胃ろう・吸引等)にも対応
どちらを選ぶべきか
| こんな場合は… | おすすめ |
|---|---|
| 自宅での生活を続けながら支援を受けたい | デイサービス |
| 入院後にリハビリを受けて自宅に戻りたい | 老健 |
| 家族の介護負担を減らしたい | デイサービス |
| 医療的なケアが必要 | 老健 |
| 社会参加・レクリエーションを楽しみたい | デイサービス |
施設選びはご本人の状態・ご家族の状況・目標によって変わります。ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談しながら、最適なサービスを選んでください。
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介護現場での実践に向けて
介護の知識を実践に活かすためには、日々の業務の中で意識的に取り組む姿勢が大切です。また、チーム内での情報共有や事例検討を定期的に行うことで、知識をより深め、ケアの質を高めることができます。本記事が介護現場での課題解決や利用者様への質の高いサービス提供のお役に立てれば幸いです。疑問点は専門家や各自治体の窓口にご相談ください。
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デイサービスと老健の費用比較
両サービスは利用形態・費用が大きく異なります。デイサービスは在宅生活を続けながら通うサービス、老健は一定期間入所してリハビリを受ける施設です。
| 比較項目 | デイサービス | 介護老人保健施設(老健) |
|---|---|---|
| 利用形態 | 通所(日帰り) | 入所(短期〜長期) |
| 月額費用目安 | 1〜4万円(週2〜3回) | 8〜13万円(入所) |
| 目的 | 生活機能の維持・社会参加 | 病院退院後のリハビリ・在宅復帰 |
| 医療対応 | 看護師常駐(医療行為は限定的) | 医師常駐・医療処置が充実 |
| 入所期間 | —(通所のみ) | 原則3か月(延長可能) |
どちらを選べばよい?判断のポイント
- 在宅生活を続けたい → デイサービス:日中のケアと生活リハビリ、社会参加の機会を確保できる
- 入院後に在宅復帰を目指す → 老健:集中的なリハビリで身体機能の回復を図る
- 介護者の休息が必要 → ショートステイ(老健・特養):泊まりで預けることで家族の負担を軽減
デイサービス・老健に関するよくある質問(FAQ)
Q. デイサービスと老健を同時に使うことはできますか?
A. 老健に入所中はデイサービスの利用はできません。在宅に戻った後にデイサービスを利用するのが一般的な流れです。
Q. 老健を退所した後の行き先はどうなりますか?
A. 原則として在宅復帰が目的です。在宅が難しい場合は特養・有料老人ホームなどへの転居になるケースが多いです。退所前にケアマネジャーと相談して次の行き先を決めます。
Q. デイサービスは何歳から使えますか?
A. 要介護認定を受けていれば年齢制限はありませんが、介護保険の対象は原則65歳以上(特定疾病がある場合は40〜64歳も対象)です。



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