意思決定支援とACP(人生会議)の進め方【2026年版】介護現場での実践フロー

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ACP(Advance Care Planning)は、本人が大切にしていることや望む医療・ケアについて、医療・介護チーム、家族と繰り返し話し合うプロセスです。人生会議とも呼ばれ、認知症基本法施行も後押しに重要性が高まっています。本記事では介護現場での実践フローを整理します。

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ACPとは

  • 本人が大切にしていることや希望を、繰り返し話し合うプロセス
  • 「終活」ではなく、本人らしく生きるための支援
  • 状態変化・気持ちの変化に応じて何度も見直す
  • 本人の意向を中心に、家族・医療・介護チームで共有

ACPで話し合うテーマ

  • これからどう生きていきたいか
  • 大切にしている価値観
  • 受けたい医療・受けたくない医療
  • 過ごしたい場所(自宅・施設・病院)
  • 意思を伝えられなくなった時の代弁者
  • 葬儀・財産等の希望(無理に聞き出さない)

始めるタイミング

本人が元気なうち

  • 外来通院中・要介護認定時・施設入所時
  • 大病をしたタイミング
  • 家族の介護経験を経験したタイミング

状態変化時

  • 診断(がん・認知症等)を受けた時
  • サービス変更・施設入所時
  • 主治医変更・退院時
  • 状態急変・入院時

話し合いの進め方

1. 環境準備

  • 静かで落ち着いて話せる場所
  • 1時間程度の時間確保
  • 本人がリラックスできる時間帯
  • 必要に応じて家族同席(本人の希望を確認)

2. 切り出し方

  • 「これからのお気持ちを少しお聞きしてもよろしいですか?」
  • 「ご自身が大切にされていることを教えてください」
  • 無理強いせず、本人のペースで
  • 「死」を直接話題にせず、「生き方」から入る

3. 質問例

  • 「これまで充実していた時期はいつですか?」
  • 「これからの生活で大切にしたいことは?」
  • 「もしものとき、誰に決めてほしいですか?」
  • 「過ごしたい場所はどこですか?」
  • 「医療をどこまで受けたいですか?」

4. 記録

  • 本人の言葉そのまま引用(「」付き)
  • 話し合った日時・出席者
  • 未決事項・継続検討事項
  • 本人・家族の同意

家族への説明と共有

  • 本人意向を尊重することの説明
  • 家族の不安・葛藤への配慮
  • キーパーソン・代弁者の確認
  • 家族間の意見の違いの調整

多職種チームでの共有

  • サービス担当者会議での共有
  • 主治医への情報提供
  • 施設内多職種カンファレンス
  • 看取り介護加算算定時の根拠資料

宗教・文化への配慮

  • 本人の信仰・宗教観への尊重
  • 家族の習慣・死生観
  • 外国人の場合は母国の文化的背景
  • 判断を強要せず時間をかける

認知症の方のACP

  • 軽度の段階で早めに開始
  • 本人の残存能力を活かす
  • 過去の言動・価値観から推定
  • 家族・近親者の情報補完
  • 成年後見制度の検討

運営指導でのACPの位置づけ

  • 看取り介護加算の必須要件
  • 意思決定支援指針の策定
  • 職員研修の実施
  • 記録の保存

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認知症基本法看取りケア計画書終末期ケア専門士試験対策もご参照ください。

まとめ

ACPは「繰り返し話し合うプロセス」であり、一度の意思表示で完結するものではありません。本人の言葉を尊重しつつ、状態変化・気持ちの変化に応じて見直す姿勢が大切です。

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