車椅子の選び方と福祉用具連携【2026年版】利用者特性別の機種選定とフィッティング

介護技術・ケア方法

車椅子は単なる移動手段ではなく、利用者のADL・QOLを左右する重要な福祉用具です。本記事では利用者特性別の機種選定・フィッティング・福祉用具専門相談員との連携を整理します。

車椅子の主要タイプ

標準型自走式

  • 本人が自力でこげる
  • 上肢機能保持者向け
  • 軽量・小回り

標準型介助式

  • 介助者が押す前提
  • 後輪が小さい
  • 本人の自走機能が低下した場合

モジュール型

  • 各部品を利用者に合わせて調整可
  • 座面幅・奥行き・背もたれ・肘掛けが選べる
  • 個別フィッティング向き

電動車椅子

  • 上肢機能低下・体力低下の方
  • 屋外移動の自立性確保
  • 講習・免許不要(一般道は通行可)

リクライニング型

  • 背もたれが倒せる
  • 座位保持困難な方
  • 姿勢変換が必要な方

ティルト型

  • 座面ごと傾けられる
  • 体の関節角度を変えずに姿勢変換
  • 褥瘡予防に有効

選定時の評価項目

身体機能

  • 座位保持能力
  • 上肢機能(自走可否)
  • 下肢機能(足こぎ・足底接地)
  • 体格(身長・体重・体型)
  • 麻痺の有無・部位

ADL・利用状況

  • 使用時間(短時間・終日)
  • 使用場所(屋内・屋外)
  • 移乗方法
  • 本人意向

住環境

  • 玄関段差
  • 廊下幅
  • トイレ・浴室への移動
  • 収納スペース
  • 車への積み込み

フィッティングの基本寸法

部位 適合の目安
座面幅 臀部より両側3〜4cmゆとり
座面奥行き 膝裏より3〜5cm短い
背もたれ高さ 肩甲骨下端まで
肘掛け高さ 肘を90度に曲げた高さ
フットサポート高さ 足底全体が接地

福祉用具専門相談員との連携

連携の流れ

  1. ケアマネが必要性をアセスメント
  2. 福祉用具専門相談員が訪問評価
  3. 機種選定・試用
  4. サービス担当者会議での検討
  5. 正式導入・フィッティング
  6. 定期モニタリング

定期メンテナンス

  • タイヤの空気圧
  • ブレーキの効き
  • 各部のネジ緩み
  • クッションの劣化

レンタルと購入の判断

介護保険レンタル

  • 要介護2以上が原則対象
  • 月額数百〜千円台
  • 状態変化時の機種変更が容易
  • メンテナンス込み

購入の場合

  • 長期使用が確実な場合
  • 特注品が必要な場合
  • 身体障害者手帳での補装具給付

褥瘡予防との関連

  • クッション選定(ウレタン・ジェル・エア)
  • ティルト機能の活用
  • 15分ごとの体位変換
  • 圧分散の評価

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歩行訓練と歩行器活用福祉用具安全使用チェックリストもご参照ください。

まとめ

車椅子選定は「身体機能・ADL・住環境」の3軸評価福祉用具専門相談員との連携がポイント。状態変化に応じた機種変更も柔軟に検討してください。

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