ハインリッヒの法則とは【図解】1:29:300でわかるヒヤリハットと事故の関係

介護技術・ケア方法

介護の安全管理でよく登場する「ハインリッヒの法則」。1件の重大事故の裏には、たくさんの小さな“ヒヤリ”がかくれている、という考え方です。この記事では、ハインリッヒの法則を図解(1:29:300)でわかりやすく説明し、介護現場で事故を防ぐためのヒントを整理します。

ハインリッヒの法則の図解 1対29対300 重大事故と軽微な事故とヒヤリハットの関係
ハインリッヒの法則(1:29:300)の図解

ハインリッヒの法則とは

ハインリッヒの法則とは、労働災害の分析から導かれた「1件の重大な事故の背景には、29件の軽微な事故と、300件のヒヤリハット(事故には至らなかったが“ヒヤリ”“ハッと”した出来事)が存在する」という経験則です。比率から「1:29:300の法則」とも呼ばれます。

図解で見る3つの段階

300:ヒヤリハット(土台)

「転びそうになった」「薬を間違えかけた」など、事故寸前で防げた出来事。数がいちばん多く、対策の出発点になります。

29:軽微な事故・けが

実際に小さな事故やけがが起きてしまった段階。ヒヤリハットを放置した結果として現れます。

1:重大な事故・災害

骨折・誤薬・転落など、利用者の生命や生活に大きな影響を与える事故。氷山の一角です。

介護現場での活かし方

この法則が教えてくれるのは、土台の300(ヒヤリハット)を減らせば、上の29も1も減るということです。ヒヤリハットは「報告すると怒られる」ものではなく、「重大事故を防ぐための貴重な情報」です。気づいた人が気軽に記録・共有できる雰囲気づくりと、集まった情報をチームで振り返る仕組みが、事故予防のカギになります。

まとめ

ハインリッヒの法則(1:29:300)は、小さなヒヤリハットの積み重ねが重大事故につながることを示しています。ヒヤリハットを責めずに集め、芽のうちに摘む——この習慣が、利用者と職員の両方を守ります。


この記事は「ふくしの素材館(kaigo-sozai.com)」が、介護・福祉の現場で働く方の役に立つ情報を整理してお届けしています。実際のケアや運用は勤務先の方針・専門職の指導に従ってください。

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