介護のアセスメントやケアプランの研修でよく出てくる「ICF(国際生活機能分類)」。むずかしく感じますが、図解で見ると考え方はシンプルです。この記事では、ICFの生活機能モデルを図解で整理し、アセスメントにどう活かすかをわかりやすく解説します。

ICFとは
ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health=国際生活機能分類)は、WHOが定めた、人の生活機能を全体的にとらえるための考え方です。「できないこと(マイナス)」だけに注目するのではなく、その人の生活全体を、いくつかの要素のつながりとしてとらえる点が特徴です。
図解:6つの構成要素
健康状態
病気・けが・加齢による変化など。生活機能の前提となる状態です。
心身機能・身体構造/活動/参加
体の働きや臓器の状態(心身機能・身体構造)、歩く・食べるなどの生活動作(活動)、役割や趣味・地域とのかかわり(参加)。この3つが「生活機能」の中心です。
環境因子/個人因子(背景因子)
家族・住まい・福祉用具・制度などの環境因子と、年齢・性格・価値観などの個人因子。同じ状態でも、背景因子しだいで生活のしやすさは大きく変わります。
アセスメントでの使い方
ICFの要素は、矢印のようにたがいに影響し合います。たとえば手すり(環境因子)がつけば、活動や参加が広がります。アセスメントでは、できないことを並べるだけでなく、「できること」「強み」「活かせる環境」にも目を向けることが大切です。これが、その人らしい生活を支えるケアプランにつながります。
まとめ
ICF(生活機能モデル)は、人の生活を「心身機能・活動・参加」と「健康状態・環境因子・個人因子」のつながりでとらえる考え方です。マイナス面だけでなく強みと環境に目を向けることが、よいアセスメントの第一歩です。
この記事は「ふくしの素材館(kaigo-sozai.com)」が、介護・福祉の現場で働く方の役に立つ情報を整理してお届けしています。実際のケアや運用は勤務先の方針・専門職の指導に従ってください。


