定期巡回・随時対応型訪問介護看護の基礎知識【2026年版・一般の訪問介護との違いと算定方法】

介護知識・お役立ち記事

「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」(以下、定期巡回)は、2012年に創設された地域密着型サービスです。一般の訪問介護・訪問看護と異なり、1日複数回の短時間訪問と24時間の随時対応を組み合わせることで、在宅での「重度者対応」を可能にしています。重度化対応と在宅復帰推進の面から注目されていますが、普及率はまだ低い状況です。

定期巡回の仕組みと特徴

項目定期巡回・随時対応型一般訪問介護
対応時間24時間365日訪問時間帯のみ
訪問頻度1日複数回(短時間)週数回・1回30〜60分
随時対応オペレーターによる24時間対応・必要時に訪問原則なし
介護と看護の一体提供一体型では介護・看護が連携別途訪問看護が必要
報酬体系月定額(要介護度別)訪問ごとの出来高
対象者要介護1〜5(重度者向け)要支援〜要介護

定期巡回の2種類

一体型(介護・看護が同一事業所)

介護と看護が同じ事業所から提供されます。看護師・准看護師が訪問看護も担当するため、連携がスムーズです。要件として看護職員を常勤1名以上配置する必要があります。

連携型(介護と訪問看護が別事業所)

定期巡回事業所は介護のみ提供し、看護は連携する訪問看護ステーションが担当します。看護師の配置が難しい事業所でも取り組みやすいのが特徴です。

[adsense]

定期巡回の月額報酬(2026年度・目安)

要介護度一体型(看護なし)一体型(看護あり)連携型
要介護15,697単位/月8,297単位/月5,697単位/月
要介護210,197単位/月12,797単位/月10,197単位/月
要介護316,887単位/月19,447単位/月16,887単位/月
要介護421,097単位/月23,657単位/月21,097単位/月
要介護525,307単位/月27,867単位/月25,307単位/月

開設のための主な要件

  • 地域密着型サービスのため、市区町村の指定が必要(法人本部の所在地で制限なし)
  • オペレーター(随時対応の受付)の24時間配置または連携が必要
  • 定期巡回訪問員の配置:介護職員が中心
  • 一体型の場合:看護職員(常勤1名以上)の配置
  • ICT活用:随時対応には通報システムの整備が必要

普及が進まない理由と今後の展望

定期巡回は重度在宅者の生活を支える上で非常に有効なサービスですが、24時間体制に必要なスタッフ確保と初期投資の大きさから普及率はまだ低い状況です。2026年度改定では、ICT・ロボット活用による業務効率化支援が加算化されており、少人数での運営を可能にする工夫が進んでいます。

まとめ

  • 定期巡回は1日複数回の短時間訪問+24時間随時対応で重度者の在宅継続を支える
  • 月定額報酬のため利用回数が多い重度者ほど収支が合いやすい
  • 一体型・連携型の2種類があり、看護師配置が難しい場合は連携型から始められる
  • ICT活用加算の拡充で少人数運営が可能になりつつあり、今後の普及が期待される
タイトルとURLをコピーしました