高齢者に多い便秘は、食欲低下や腹部の不快感、いきみによる負担にもつながります。原因はさまざまで、生活の工夫で改善できることも多いものです。無理なく解消するケアを整理します。
高齢者が便秘になりやすい理由
加齢による腸の動きの低下、運動不足、食事量・水分・食物繊維の不足、噛む力の低下、持病や薬(一部の薬は便秘を起こす)などが重なります。トイレを我慢する習慣も一因です。
食事と水分の工夫
- 食物繊維(野菜・海藻・きのこ・果物・豆)をとる
- 水分制限がなければ、こまめな水分摂取を心がける
- 発酵食品(ヨーグルト等)で腸内環境を整える
- 食事量が減ると便も作られにくいので、しっかり食べる
生活・排便リズムの工夫
- できる範囲で体を動かす(散歩・座ってできる運動)
- 朝食後など決まった時間にトイレに座る習慣を
- 前かがみの姿勢・足台でいきみやすくする
- おなかを「の」の字にやさしくマッサージ
下剤の注意と受診の目安
下剤は種類によって使い方が異なり、効き方や副作用が異なるため、自己判断で増減・中止せず処方元に相談しましょう。医師・薬剤師に相談を。便が何日も出ず腹痛・嘔吐がある、急に便秘がひどくなった、血が混じるときは、病気が隠れていることもあるため受診しましょう。
まとめ
高齢者の便秘は、腸の動きの低下・運動/水分/食物繊維不足・薬などが原因です。食事・水分・運動・排便リズムの工夫で多くは改善します。下剤は自己判断で続けず相談を。腹痛や血便を伴うときは受診しましょう。
受診時に伝えると役立つ記録
排便した日、便の硬さ、腹痛や食欲の変化、飲んでいる薬を数日分メモしておくと、原因の確認に役立ちます。食物繊維や水分を急に増やすことが合わない方もいます。心不全・腎疾患などで水分制限がある場合は、主治医の指示を優先してください。強い腹痛、嘔吐、血便などがあれば早めに医療機関へ相談しましょう。
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参考資料
この記事は「ふくしの素材館(kaigo-sozai.com)」が、介護に関わる方の役に立つ情報を整理してお届けしています。症状の原因や対応は人により異なります。気になる症状は自己判断せず、医師・看護師など専門職にご相談ください。


