家族の介護が必要になっても仕事を辞めずに続けるための制度が「介護休業」「介護休暇」「介護短時間勤務」です。年間約10万人が介護離職しており、制度の正しい理解と活用が重要。本記事では会社員向けに制度内容と申請手順を整理します。
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介護離職の現状
- 年間約10万人が介護を理由に離職(総務省「就業構造基本調査」)
- 40代・50代の働き盛り世代に集中
- 女性が約7割
- 「介護と仕事の両立困難」が主因
介護休業(93日)
対象
- 労働者(正社員・契約社員・パート・アルバイト)
- 勤続1年以上(労使協定除外あり)
- 要介護状態の家族を介護する場合
対象家族
- 配偶者(事実婚含む)
- 父母・子(養子含む)
- 配偶者の父母
- 祖父母・兄弟姉妹・孫
日数
- 対象家族1人につき通算93日
- 3回まで分割取得可能
- 初回・2回目・3回目で連続使用または分割
給付金(雇用保険)
- 休業開始時賃金日額の67%
- ハローワークから支給
- 休業終了後に申請
申請手順
- 会社に介護休業申出書を提出(休業開始2週間前まで)
- 必要書類(住民票・要介護認定書類等)の準備
- 会社が手続き
- 休業開始
- 休業終了後ハローワークで給付金申請
介護休暇(年5日・10日)
対象
- 同じく労働者
- 要介護状態の家族の介護等のため
日数
- 家族1人につき年5日
- 家族2人以上なら年10日
- 時間単位での取得可能(2021年〜)
用途
- 通院の付き添い
- ケアマネとの面談
- サービス導入の手続き
- 緊急時の対応
給与
- 無給が原則(会社規定により有給化も)
- 給付金なし
介護短時間勤務
対象
- 同上
- 制度利用開始から3年間で2回以上
内容
- 所定労働時間の短縮
- フレックスタイム制
- 時差出勤
- 所定外労働の免除
会社との交渉ポイント
早めの相談
- 家族の要介護認定が出たら上司・人事に相談
- 制度の説明を求める
- 就業規則を確認
制度活用の優先順位
- 緊急対応:介護休暇(時間単位)
- サービス導入準備:介護休暇・短時間勤務
- 状況急変・退院対応:介護休業
- 長期的な両立:短時間勤務・テレワーク
両立のコツ
1. 介護を1人で抱えない
- 地域包括支援センター活用
- ケアマネとの密な連携
- 兄弟姉妹・親族との役割分担
- ご近所・地域ボランティア
2. プロに任せる
- 訪問介護・通所介護の活用
- 訪問看護・医療連携
- 福祉用具・住宅改修
- ショートステイの定期利用
3. 自分自身のケア
- レスパイトの確保
- 家族会・介護者の集い
- 必要時のカウンセリング
- 無理しすぎない
ヤングケアラーの場合
- 学校・スクールカウンセラーへの相談
- 市町村のヤングケアラー支援窓口
- 地域包括支援センター
- 無理に1人で抱えない
ビジネスケアラーの増加
- 40〜50代の働き盛りでの介護
- 仕事・親の介護・自分の家族の3重負担
- テレワーク活用
- 有給休暇との組み合わせ
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まとめ
介護休業制度は「介護休業93日・介護休暇・短時間勤務」の3本柱。早めに会社に相談し、地域のケアマネ・包括支援センターと連携することで仕事と介護を両立できます。


